中日新聞にて「飛騨、高山市の古民家:1割余りが空き家」という見出しで民家調査の結果が掲載されました。2009〜12年の間、パートナーである観光コンサルティング会社「美ら地球」(飛騨市古川町)が実施した築50年以上の家屋1274戸の聞き取り調査に触れています。18.7%にのぼる定住者のいない家屋に加え、20年後には30〜50%の飛騨地域内の古民家が空き家となる可能性を予測。過疎化の進む飛騨の空き家問題を取り上げています。

「飛騨、高山市の古民家ー1割余りが空き家」

飛騨市と高山市の一部に残る古民家の1割余りが空き家であることが、観光コンサルティング会社「美ら地球(ちゅらぼし)」(飛騨市古川町)の調査で分かった。修復が必要な廃屋や、年に一定期間しか住まない家なども含めると、定住者がいない古民家は2割弱をしめた。(平野誠也)

「20年後は3〜5割が消滅も」

同社は、都市部への人口流出などが背景にあると指摘。住む人のいない古民家が増えれば地域の衰退にも繋がるとして、維持・活用を訴えている。

2009年10月〜今月3月にかけて飛騨市の全4町と高山市国府、丹生川両町で、築50年以上の1274戸に聞き取り調査をした。

定住者がいないのは238戸(18.7%)。うち、居住できても通年で使われていない空き家は145戸(11.4%)で、飛騨市古川町(14.4%)と同市神岡町(17%)で目立った。廃屋は24戸あった。

住む人が2人以下は398戸(31.2%)。家の後継ぎがいないと答えたのは351戸(27.6%)だった。同社は、現状のままだと、20年後には3〜5割の古民家が廃屋になったり、取り壊されたりして消滅する可能性が高いとみている。

飛騨地方には、万葉集にも詠まれた「飛騨の匠(たくみ)」の伝統を受け継ぐ木造建築が多く、江戸・明治期から残る古民家も少なくない。美ら地球の山田拓社長は「家は生活形態や環境に合わせて形作られ、その地域で人がどういきて生きていくかよく現している。古民家が減ることは地域全体が衰退していくバロメーターになる」と話す。

同社はボランティアによる手入れや、空き家での移住体験などを進めているが、今後は空き家を情報技術(IT)企業などの事務所や、就農に関心のある若者の入居先などに活用してもらう事業も本格化させる方針。(中日新聞 2012年5月22日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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