10月24日に開催された「飛騨市まちづくり協議会の景観形成部会」にて当プロジェクトのワークショップが掲載されています。起こし太鼓で有名な「古川祭」を切り口に、祭りの継承や人口減少、空き家、景観などについて考え、意見交換をするイベントでした。

 飛騨市まちづくり協議会の景観形成部会(柳七郎部会長)が10月24日、飛騨市市役所で会合を開き、町の生活景観や空き家、人口減少について話し合う取り組みを行った。

今回は「古川祭」を切り口に、祭りの継承や人口減少、空き家、景観などについて問題提起をして意見交換しようと企画。1回目のこの日は、中心市街地の屋台組「白虎組」の皆さんを招き、スライドなどを使って現状や課題を報告したり、議題を行った。

最初の報告では、気多若宮神社の歴史や古川祭執行の仕組みなど説明しながら、昭和30年代に参加者の減少で起こし太鼓の巡行が困難になったり、出役や屋台の維持費などの負担が大きくなった経緯などをあげ、その都度どのように対応して祭りを存続させてきたか等を紹介した。

また、過疎や高齢化、市街地からの転出で使役参加者が減少していること、会社勤務者の増加で曜日に関係なく執行される祭礼への参加が困難になっていること、観光客が増加したことで自分たちの祭りとして楽しめなくなってきたことなど、現在抱える問題や課題もあげた。

次に、飛騨市内の空き家の現状や課題について調査・研究を進めている飛騨里山オフィスプロジェクトによる「飛騨古川の地域の現状と古川祭」の報告があり、氏子や屋台組などに特化した人口動態について説明があった。

気多若宮神社の氏子総数は昭和55年と比較して約16%減少、小中学生は10年前と比べて約13%減少していることなど紹介。「エリア全体で人口が減少し、住民への祭りの負担が増している」「核家族化に伴い、各世帯への負担も増している」「屋台を持つ屋台組から、闘鶏楽・宮本組への人口移動が見られ、屋台組の負担が特に増加している」など各種データを受けて分析結果も報告した。

また、分譲地の販売促進のチラシに「広々区画・好立地・古川例祭地区外」という表記がなされ、古川祭に参加しなくて済むことが一つの売り文句ともとられる事例を紹介。参加者からは「祭りの参加への負担を避け、郊外へ移転したという話を聞いたことがある」といった声もあり、古川祭を現状のまま維持していくことの難しさが一層あらわになった。

意見交換会では、「空き家の所有者の多くには、貸したり売ったりすることに抵抗があるようだ」「空き地にアパートを建て、祭りに参加できる事を条件にした上で一定期間無料で住んでもらうなど施策はできないか」「『入ってくれるなら誰でもいい』という訳にはいかない。皆で知恵を出し合えないか」など意見が出された。

・・・(省略)今後、三つの屋台組や二つの農村部との意見交換、ワークショップなどを行っていく予定。その他に行政区単位や企業などから要望があれば、随時説明会を開くという。(飛騨市民新聞2013年11月2日より)

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