冬の寒い時期に干す寒干し大根。山之村地区では多く見られる風景です。寒干し大根

山之村地区では、雪深い季節、各家の軒下に大根が干されている光景が見られます。これが寒干し大根。 数百年前から続く食文化と言われています。

雪深いこの地方では、冬に作物を育てることができないため、次の野菜が収穫され始める6月まで食べられるように保存食として作られていたのです。

大根の貯蔵には、昔、「大根活け」と呼ばれる直径1m30cm、深さ30cmくらいの穴を畑に掘って使っていました。そこに藁を敷いて30-50本の大根を載せて、藁で包み、土をかけて凍みないようにしていたそうです。そして、雪が降ってしまう前に家の中に取り込み、寒干し大根に変えていきました。

作り方は、厚さ1.5cmほどに切ったものを茹でて、藁に通し、冬場の寒気にさらして日当たりのよい場所で干します。大根は気温のぐんと下がる夜にカチカチに凍り、昼の日差しで溶けて水分が抜けるということを繰り返して、干しあがっていきます。ちょうどあめ色になる頃、大根独特の甘みが増して美味しくなるそうです。

 

食べるときは、味噌汁や煮物に。山の幸である猪や熊の肉と一緒に煮込むのがおすすめとか。また、大根を生から煮込むよりも早いため、来客があるときなどにも便利なんだそうです。

 

(この記事はSatoyamaExperienceの過去の記事です)

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