古くて新しい古川の町並み
〜飛騨古川町の古い町並み〜

白壁土蔵と古川を流れる瀬戸川。
古川の町並みの特徴は、歴史をそのままに残したかのような建物と、町中を流れる川にあります。
昔、城下町だった古川には町家が多く見られます。明治の大火により800軒以上が焼けてしまいましたが、その後立て直されたものの多くが残っていて、美しい格子の出窓や「雲」といわれる軒下の意匠が印象的です。また、伝統的な町家を残すだけでなく、新しい町家も建てられているのも古川の特徴で、全国でも数少ない例といわれています。
隣同士が密接した町家では、火災が起こると町中に炎が一気に広がってしまいました。そのとき、大事な物を火災から守ってくれたのが白壁土蔵です。土蔵では、火災で家が燃えてしまっても生活できる物や、貴重な物が保管されていました。土蔵が白いのは、防火性のある白の漆喰が塗られているからです。他にも、湿気を吸収し室内の温度を一定に保つため、カビが付きにくい効果や、遮音性・遮光性の効果もあります。
(この記事はSatoyamaExperienceの過去の記事です)
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