エコプレート、エコラップに朴葉

朴葉寿司

左が朴葉。この朴葉に寿司をのせた物が右で、真ん中はそれを包んだもの。

 

朴葉(ほうば)は、飛騨地方に見られる朴の木の葉っぱです。朴の木とは、モクレン科の落葉広葉樹で、葉は秋には枯れて落ち、春~初夏に若葉が出る植物です。

朴葉には、抗殺菌作用や防カビ作用があり、この地域では春から秋にかけて、食べ物の保存のためにお皿の代わりとしてよく使われています。

朴葉を使った料理として、朴葉寿司という飛騨の郷土料理があります。朴の棄に竹の子、鱒の切り身、椎茸、紅ショウガなどをのせた寿司飯を包んだものです。一般的な『ちらし寿司』を想像していただければ、イメージが湧くかと思います。地域によって、ご飯の中に具を混ぜ込む「混ぜ型」と、ご飯の上に具を乗せる「乗せ型」があり、写真は「乗せ型」の朴葉寿司。 朴葉寿司は、手を汚さずに食べられることができ、食べた後葉っぱを捨ててもまた土になるエコな料理で、農家や山仕事の人々の携帯食や、お祭り、お祝いの日の食べ物としても親しまれています。

朴葉寿司

飛騨地域の家庭で食べられる朴葉寿司

戦前の頃は、お米が贅沢品だったため、一般家庭ではなかなか食べることのできない料理でした。戦後の経済発展とともに、お米が一般の家庭でも食べられるようになり、その際に、お米を朴葉で包むことによって長時間保存できることが知られ、朴葉寿司が広まったと言われています。飛騨地域では朴葉をよく利用するので、庭や畑の隅によく植えられています。

初夏のシーズンには、朴葉はスーパーやコンビニ、産直野菜の直売店などでも売られ、郷土料理のお店でも買うことが出来ます。また、乾燥した茶色い朴葉にネギと味噌をあわせて、下から火であぶって焼きながらご飯と食べる朴葉味噌は、地元の人に欠かせない朝ごはんのお伴です。他にも、朴葉餅、朴葉飯などがあり、昔ながらの知恵が詰まった料理を今でも味わうことができます。

 

(この記事はSatoyamaExperienceの過去の記事です)

 

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