種蔵集落

 

種蔵の板倉

種蔵の棚田と板倉。これこそが日本の原風景を醸し出しています。

 

岐阜県飛騨市宮川町にある種蔵集落は、石積みの棚田と板倉が点在し、日本の原風景をとどめています。

板倉とは、穀物や貴重品等を保管する木で作られた倉です。主に、1階に穀物を置き、2階に貴重品(家具や家財)を置いたそうです。そのため、板倉は家から離れたとこに建てられ、火事が起きても大切な物を保管している板倉は残るように工夫されているのです。種蔵では「家は壊しても、板倉は壊すな。」などといい伝えられ、移住する場合にも、家は解体しても倉だけはそのまま残していくのだそうです。それをあらわすように現在は板倉18棟に対し、家は12戸です。

 

 

種蔵の板倉

高台から見下ろした種蔵の町並み。小さな集落を思わせる1枚です。

 

そして美しい石積みの棚田。この棚田は、耕地の少ない種蔵の人々が、より多くのお米が採れるようにと苦労をして作られました。夏場に石を集め、冬には雪の上をソリで山から石を運び、丘を削って石垣を積み上げてきました。

棚田は日本各地に見られますが、種蔵の棚田の特徴は、石積みが直線的なことです。少しでも広く効率良い田んぼを作るための先人の知恵でしょう。隙間なく積み上げた石はまさに芸術作品。あの「マチュピチュ」に似ているという人もいるとか。

種蔵は、車の利用や農作業の機械化こそ多少進んでいるものの、昔ながらの暮らしを垣間見ることのできる数少ない集落です。

 

(この記事はSatoyamaExperienceの過去の記事です)

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